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本来物質的なボリュームがあるはずの果物やビン、皿、籠などは下地のボール紙の色も多く塗り残してあり、一見空虚に身え、割と平坦です。
一方褐色のボール紙の上に載った白い絵の具は刷毛跡や濃淡などによってそれ自体の物質性が強調され、ボリューム感の在るものになっています。 このちぐはぐな感じがなぜおこるのか説明するために視覚が受け取るモデルを画面を水平にして横から見て見ましょう。 まず支持体となるボール紙があります。 その上に白く塗られた部分は 厚み感じられ、明度も明るく前に飛び出すので、紙の上に載ったもう一つの層として受け取られ、第二の面を作っています。 残された果物やビンのある部分はそのままでは下地が見えてぽっかりと穴が空いているようです。 果物に塗られた色彩や、ビンをあらわす線、皿や籠の模様はあたかもその穴を埋め込むような役割を果たしているようです。 画面を正面から見直してみると形の上では膨らんで完結しているモチーフたちが白い部分を押さえつけています。 白が所々外側から侵食しているところは形の変化や画面への定着の役に立っています。 実際には作画の順序は、このように読み解こうとする見方と反対にモチーフを先に描いて、後から周りの白をのせているので、時間の流れも視覚が受け取る順序とは逆のことが起こっています。 ただどちらが先かという事よりそこに現れた効果に注目するべきです。 このように絵の具を載せることによって2つの層が出来、どちらの層も前に出たり後ろに下がったりしようとしています。 目はそれを何とか調整しようと葛藤しているので、どこか違和感がありながらもそこになにかダイナミックなものを感じ取ることが出来ます。 ![]() ブログランキングに参加しています。よろしかったら応援のクリックお願いします ![]() |
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![]() 描写に何の意味があるのかしらと思わせる作品です。 このボリュームでモチーフを描き込んで失敗した事がありました。穴の魅力は見切りの美学なのでしょうね。 Sachiさんへ
画面をいじりすぎて失敗することはよくありますね。でもやってみないと分からないのが悩ましいところです。
【2007/10/08 13:28】
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