この作品はカラーボール紙の上にテープでマスキングをしてその上から色彩を施しています。
ここでは画面に沿って縦と横に、規則正しくテーピングして、斜めの線を避けて静かな動きが現れています。 色彩は慎重に混色された褐色。そして黄色、赤、ピンクがオレンジと寄り添うように置かれています。 左上の大きな四角とほかの小さな四角が変化を表し、寒色系では、ブルーと緑、が数少ない色彩の対比となって効果的です。 また意図したことではないのですが、テープをはぐときに破れて現れた白い部分が、画面に一つの風穴ともいえる要素を与えています。 それは画面の表面を覆っているオレンジの膜に破れ目を与えています。 オレンジとそれに付随する色彩による響き合いや対立、それらが織り成す色の世界からきわめて離れた白であることによって。 あるいはつやのある表面とかけ離れたざらざらとした紙の質となって。 全体がオレンジに飲み込まれてしまいそうな画面に新しい次元を生み出しているようにも思われます。 それがあるためにかえって色彩の世界の豊かさをいっそう引き出しているともいえます。 それはちょうど四角い色彩が窓を思わせるように画面全体に新しい空気を取り入れています。 にほんブログ村 美術ブログへ ブログランキングranQ![]() |
規則的な四角い窓の色や白い部分に美しく感じる法則はあるのかないのかと考えながらみていると、混沌とした気分になりました。するとおかしいのですが、混沌さと向きあう時間が楽しいなと思い出しました。 Sachiさんへ
混沌さと向き合う時間が楽しくなったとはすばらしいですね。ほとんどのことが許せる気持ちになれるということでしょうか。
【2008/07/15 23:21】
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