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試みにこの作品を出発から終わりまで、つまりまっさらな状態から、複雑に色彩が絡み合って画面全体が埋め尽くされ、最後に真っ黒で均一な画面になるものの中間として仮定して捉えてみましょう。
視覚的に生き生きしたものはどちらにも関わりあいながらそれぞれが充実しているのが分かります。 木や恐竜はそれぞれ線から形となって自己完結するので、それ以外の白いところは私たちは余白とみなします。 しかしそれぞれの形が重なり合っていれば、木の余白に恐竜がいたり恐竜の余白に木があったりすることになり、線で描かれた形はそれ一つの役割ではなく、主役であり背景でもあるという複数の役割をにないます。 そこで木や恐竜が違う色の線で描かれていることは、私たちが識別し易く、混乱を避けるのに役立ちます。 一方視覚的にも強い黒や明度的に黒に近い色は白を出発とするならば最終地点でもあり、闇から光が生まれるように出発の前段階となるので、最終地点でもあり、出発点でもあります。 つまりここでは出発点と最終点が混在しています。 このように考えていくと、背景とも見えながら意味不明に思われる茶色い逆三角形が、背景でもあり、構図に中心から広がりをもたらすものでもあり、黒と白の中間として、両方をつなぐものであり 、余白と実態の中間であると受け止めることが出来ます。 またちりばめられた点や線やは白を余白としてだけにとどめず、画面に一体感を与える助けになり、リズム感を与えます。 始まりと終わり。 そのどちらも空虚ですが、そのサイクルの中に作品を捉え、生命と共通したものを見つけることが出来れば、そこにはどの段階であっても充実した美しさや躍動感がありうるとがわかります。 ![]() ![]() |
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